配線用遮断器
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配線用遮断器について
配線用遮断器とはブレーカ(MCCB)などとも呼ばれます。過負荷、短絡などに異常がおこると過電流が流れます。過電流が流れるとその大きさや時間によっては電線が発熱し火災へとつながります。
配線用遮断器は過電流保護(過電流から機器、電線などを保護する)の目的で使用されます。
接点である開閉機構、過電流時に接点を開く引き外し機構、アークの発生を抑える消弧機構等が絶縁された容器に収められている。
電源オンオフする為のハンドルがあり。ハンドル上げるとオン、下げるとオフとなる。
異常時には回路を遮断(トリップという)し、ハンドルは中間位置となる。
リセット(ハンドルをオフ位置)しないとオン出来ない。
内部に引外し機構や消弧(アークを消す)装置などがある。
仕様 |
内容など |
AF |
(アンペアフレーム)最大定格電流を表す |
AT |
(アンペアトリップ)定格電流を表す この値以上の電流が流れると特性に応じトリップする |
遮断容量(電流) |
遮断可能な電流値の最大値を表す 回路の短絡電流以上でないと遮断できない |
定格絶縁電圧 |
回路の定格電圧以上のものを使用する |
局数(ポール数) |
回路の線数により使用する |
過負荷と短絡では過電流の大きさがかなり変わります。
短絡時は抵抗がほぼ0Ωになりますので∞A(流せられる最大電流)流れます。
過負荷時は定格が10Aでしたら過負荷具合に応じて10A以上流れます。
ここで電線(定格電流10A)の発火時間イメージしてみますと、
電流値 10A~∞A
通電時間 ∞秒~0秒
10Aでは燃えないけど11Aではいつか燃える・・・・∞Aは一瞬で燃える感じ。
ブレーカには流れている電流にあったトリップ時間となるような特性をもたせてあり、
具体的な数値などを示す特性曲線と言われるグラフがあります。(下図)
各メーカーのカタログ、マニュアル等を見てみるといいと思います。
特性曲線の最小と最大の間で動作する為最小曲線より左側が不動作領域、
右側が動作領域となり遮断されます。短絡電流や配線の許容電流が曲線の右側
モーターの負荷電流が曲線より左側となるように選定されます。
横軸は左端が100%なので始動時はグラフに現れますが定常状態ではグラフに出てきません。
30AF/30ATのブレーカでは100%の30Aではトリップしませんが700%の210Aでは0.1秒後にトリップ、200%の60Aでは30秒後にトリップする曲線になります。
配線用遮断器 用語集
過電流 |
おおき過ぎる電流 |
過負荷 |
負荷が定格より大きい状態 (10kgしか運べない車に20kg載せて運んでいる感じ) |
短絡(ショート) |
つながってはいけない2本の電線がつながった状態 (コンセントに針金つっこんだ感じ) |
定格 |
機器類について指定された条件下での使用限度。 |